その他の腰痛には、脊椎疾患や内臓疾患、ストレスが原因で腰痛を発症することがあります。
脊椎(背骨)にできる腫瘍は、稀に原発しますが、殆ど場合は他臓器に原発した腫瘍が背骨に転移したものが多いです。
腫瘍が背骨に転移すると、昼夜問わず激痛があります。
転移した位置によって脚の麻痺や排尿・排便の障害を起こすことがあります。
脊髄腫瘍は、一般的に良性のことが多いですが、慢性的腰痛と脚の麻痺があります。
腫瘍が大きくなると、排尿・排便の障害を起こすことがあります。
脊椎カリエスは、結核菌が脊椎(背骨)に感染して発症します。
発症すると、背中から腰にかけて激痛が起こります。
また、倦怠感や微熱などの全身症状が起こるのが特徴です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆のう炎・胆石・膵炎などの疾患から腰痛を発症しますが、腹痛や血便、吐き気、
嘔吐などを伴う特徴があります。
尿路結石・腎結石・腎盂腎炎・前立腺がんなどの疾患から腰痛を発症しますが、排尿障害や血尿を伴う特徴があります。
子宮筋腫・子宮がん・子宮内膜症・子宮脱・卵巣茎捻転・卵巣がんなどの疾患から腰痛を発症しますが、頻尿や下腹部痛、月経痛が酷く経血が多い、おりもの量の増加、不正出血などを伴います。
心臓疾患を起こすと背中の痛みだけでなく、腰痛も発症することがあります。
また、解離性腹部大動脈瘤があると腰と下腹部に激痛が起こります。
心因性腰痛は、過度の強いストレスがかかることによって発症する腰痛で、決して気のせいでなく、はっきりとした痛みを感じます。
痛みの程度や位置も日によって変わる特徴があります。
また、起床時から午前中に痛みのピークがあり、午後から夕方にかけて痛みが和らぐ特徴があります。