腰部脊柱管狭窄症は、背骨の中を通っている神経が圧迫され、腰から脚にかけて痛みやシビレ、突っ張り感などが出現する状態をいいます。
特徴的な症状として
①少し歩くと腰から脚にかけて痛みやシビレ、突っ張り感などが出現し歩くことが出来なくなりますが、
腰をかがめて暫らく休むと、また少し歩けます。この症状を繰り返す間欠性跛行があります。
②腰を後ろに反らすと痛みやシビレ、突っ張り感などの症状がでます。
(前かがみでは、出ません)
①と②の症状を引き起こしているのは、腰骨の反りにあります。
その腰骨の反りを誘発させているのが、体幹のインナーマッスルである大腰筋と腹横筋です。
★大腰筋は、腰骨の左右両サイドから骨盤を通って、モモの骨の内側に着いている筋肉です。
左右の大腰筋が硬く短縮してしまうと、歩行時に腰骨を前方に引っ張り出す力が働いてしまうため、腰骨が反ってしまいます。
★腹横筋は、お腹の前面から背中の方にぐるっと回っている筋肉です。
通称コルセット筋といわれているとても重要な筋肉です。
腹横筋は、横隔膜・骨盤底筋・多裂筋と協力して腹腔内の腹圧をコントロールしています。
この腹横筋が弱化していると、腹腔内に適度な腹圧がかからなくなるため、歩行時に腰骨が前方に出てきてしまいます。
結果、腰骨が反ってしまいます。
腰部脊柱管狭窄症は、大腰筋と腹横筋を活性化させ正常に機能出来るようにしなければ改善することは難しいです。